今回は、2022年9月17日(土)に発売された『Infiltrate』のヨーヨーレビューを行いたいと思う。
Infiltrateは、2020年にmowl Ambassadorに加入したEric Tran-Ton選手のシグネイチャーモデル。
Eric選手の理想とするシグネイチャーモデルの構想をmowlプロダクトチームと約1年の歳月をかけて製作したモノメタルモデル。
1stロットは、mowlのアイコンカラーでもある『Dark Green』、単色の『Purple』、そして過去に新型Mでも採用されたGreenとPurpleの『Eric Fade』の計3色がリリースされた。
実際にInfiltrateのスペックはどのようなものなのか…、
今回、mowlを代表するモノメタルモデル『M』、これまでmowlより発売されたシグネイチャーモノメタルモデル『Vigilancia』『Heterogeneity』、Infiltrateと3機種とのスペックを比較。
直径 | 横幅 | 重量 | |
Infiltrate | 55.9mm | 43.4mm | 67.0g |
M | 55.5mm | 42.7mm | 64.7g |
Vigilancia | 56.0mm | 43.6mm | 66.6g |
Heterogeneity | 56.0mm | 42.9mm | 66.1g |
やはり注目すべき点は『重量』の部分ではないだろうか。
mowlプロダクトの中でもInfiltrateは重量級の重さのスペックで、やはりシグネイチャー主のEric選手の安定したトリックやロングコンボに耐えうるヨーヨーにするために、この67.0gという重量に結びついたのではないかと推測される。
しかしながら実際に振ってみると、実際のスペックを感じさせない軽快な操作性とバイメタルモデルに匹敵するスリープの伸びを体感できる。
素材はプロトタイプの製作を経て『7075素材』を選定。
この7075の素材に対して、外径から大きめにとったラウンドリムと中心部寄りのバンプの設計が見事にマッチして、Eric選手が求める理想のプロダクト『Infiltrate』が完成された。
アートワークに関しては、中心部に『壊れた鍵』と『2つの顔』を描き、外周部にはEric選手のフリースタイルやクリップビデオ等で選曲されるジャズミュージックを奏でるかの『ピアノの鍵盤』のアートワークが描かれている。
Eric選手はアメリカ合衆国 イリノイ州(シカゴ)在住のプレーヤーで、2010年代のアメリカのヨーヨーシーンを支えてきた。
当時では数少ない1A部門・3A部門の二刀流でアメリカ国内の大会や世界大会等で数々の成績を収めてきた。
過去には日本にも来日し、日本のヨーヨープレーヤー達とも親交がある。
Eric選手の特徴を挙げるのであれば、トリックを行う際のヨーヨーの軌道が抜群で、これまでも数々の大会やイベント、クリップビデオ等でもEric選手オリジナルのフローを披露してきた。
また、フリースタイルを行う際に『ジャズミュージック』を選曲し、ジャズミュージックの独特のリズムにヨーヨーの動きを合わせたプレイスタイルで観客を虜にする、まさにアーティスト気質のヨーヨープレイヤーでもある。
Eric選手のような軽快かつ流れるサイドスローコンボに耐えうるポテンシャル、まるで軽快なジャズミュージックを奏でられるかの如く、流れるトリックやプレイにしっかり対応できるモノメタルモデルがこの『Infiltrate』の醍醐味ではないだろうか。
Eric選手の思いと人となりが随所に感じられるプロダクト『Infiltrate』は、mowlユーザーのみならず、ヨーヨーをプレイするみなさんの手に取っていただきたい、mowlより新たなモノメタルモデルの選択肢として誕生した。